超ざっくり!儲かる業界と儲からない業界  ~ファイブフォース編~

今回はSCP理論を少し発展させて自分の企業の経営環境は儲かる構造になっているか、はたまた儲からない構造になっているかを確認すものを紹介したいと思います!

 

その名も「ファイブフォース」ちょっと響きがかっこいいですね。

では、行ってみましょう!!

 

ファイブフォースとは

ファイブフォースとは、SCP理論を元に「どうやったら集客できるの?」「どうやったら売り上げが伸びるの?」といった考えるポイントをパターンとして落とし込み、誰でもできるようにしたものです。

要は、SCP理論を元に企業が現在完全競争にいるか独占状態にいるかを計るチェック診断みたいなものです。

当てはまるものが多いほど完全競争に近く、逆にないほど独占状態に近いといえます。

 

フォース1

潜在的な新規参入企業

参入障壁が低いと、既存企業が収益を上げても参入企業がそれを奪おうとする。

・新規産業が原材料を容易に入所できる

・新規産業が技術、ノウハウを容易に入手できる

・購入を決定する際、評判やブランドが重視されない

フォース2

 競合関係

小さな企業がひしめき合い、商品の差別化ができず価格競争するしかない企業は競合度が高いと言える。

・産業の成長率が低い

・企業間に目立ったコストの差が無い

・商品の差別化ができていない

フォース3

顧客の交渉力

顧客が自社商品から他社製品に乗り換えやすいほど、顧客の交渉力が高まるので収益性が低下する

・買い手が代替製品を見つけるのが容易

・買い手の産業の市場集中度が高い

・買い手が製品への需要価格変更への関心が高い

フォース4

売り手の交渉力

自社が、素材の提供者(サプライヤー)を選べない立場にいるとき、売り手の交渉力が高まり収益性が低下する。

サプライヤー業界の市場集中度が高い

サプライヤーの取引量に占める当該産業の製品の割合が少ない

フォース5

代替製品の存在

「紅茶にとってのコーヒー」など代替品が豊富な産業ほど収益性が低下する。

・市場に緊密な代替品がある

・重要性、緊急性が高くない

 

例えば規模の小さめの飲食店などを例にすると

・フォース1:開業に資格などがいらず極論自宅でも開業できる

・フォース2:できることが少なく当たり障りのないメニューになってしまう

・フォース3:「この店の味」などが作りにくく値段に関心が向く

・フォース4:材料の仕入れ先の選択肢が少なく大量購入しないためコストがかかる

・フォース5:飲食店が多くなんならスーパーのお惣菜などのほうが安い

となります。

逆に携帯ショップなどは当てはまる項目が少ないイメージがあるのではないでしょうか。

 

まとめ

企業が完全競争か独占状態にいるかはファイブフォースで診断できる。ということですね。

SCP理論の条件を深堀して具体的にパターン化して使いやすくしたものが「ファイブフォース」って認識いただければいいのかなと思います。

 

今回はざっくりファイブフォースについて書かせていただきました。読んでくださった方の知識になり、役に立てると嬉しいです。