超ざっくり!全体を見て未来を予測し意思決定をしよう

ゲーム理論編~

 

あなたは今サッカーの試合中継を見て思います。「どうしてあの空いている空間にパスを出さないんだろう?」

仕事・プライベートで問題が起きても適切な解決策が出せず「どうもうまくいかない」

 

なぜか?

理由は簡単です。全体が見えてなく、問題のゲーム構造が分かっていないからです。

今回はこのような事態に大きく助けとなるゲーム理論を紹介していきたいと思います。

 

 

ゲーム理論とは

2人以上のプレイヤーの意志決定・行動を分析する理論です。プレイヤーには国家から企業、個人まで幅広く運用できる理論となっていて世界中のビジネスマンが戦略論をして活用しています。

今回はゲーム理論の目的である3つを紹介します

  1. ゲームの構造を把握する
  2. 起こりうる未来を予測する
  3. 適切な解決策を見つける

 

1ゲームの構造を理解する

 最初のサッカーの例で言った通り、ゲームのプレイヤー―には目の前のボール味方選手、相手選手しか目に入りません。これでは適正なポジションに的確なパスを出すことは難しいです。

 まずは立ち止まってこの問題は「何が問題なのか?」「どういった経緯で発生したのか?」「問題背景には何が隠れているのか」

とりあえず適当な解決策では一時解決したかのように思えますが、すぐにまた同じ問題が発生するでしょう。

 

2起こりうる未来を予測する

 自分がこの選択をしたら相手はこういう選択をするだろう。

自分の利益だけを考えている場合、相手の利益損害に目が向けられず最善と選んだ選択のはずが相手の選択によって無駄になるどころか状況が悪くなることが良くあります。

 自分の選択によって相手にどのような利害が発生し対抗策としてどのような選択をするのかを予測する必要があります。

 

3適切な解決策を見つける

 ゲーム構造を理解し、起こりうる未来を予測したらいよいよ適切な解決策を考えていきましょう。

 一番良い解決策はプレイヤー全員がwin-winの関係になることです。

しかしそうもいかない場合はゲームの構造からゲームのルールに目を向けましょう。

win-winにならないルールならばルール事態に問題がある可能性があります。

 

 

まとめ

  1. ゲームの構造を理解する
  2. 起こりうる未来を予測する
  3. 適切な解決策を見つける

 まずは自分は今プレイヤーの目線で考えている。全体を観察し、相手の対応を予測してから解決策を考えよう。と意識することで思考の質が上がり最適な解決策を出す助けとなるでしょう。

 

超ざっくり!儲かる業界と儲からない業界  ~ファイブフォース編~

今回はSCP理論を少し発展させて自分の企業の経営環境は儲かる構造になっているか、はたまた儲からない構造になっているかを確認すものを紹介したいと思います!

 

その名も「ファイブフォース」ちょっと響きがかっこいいですね。

では、行ってみましょう!!

 

ファイブフォースとは

ファイブフォースとは、SCP理論を元に「どうやったら集客できるの?」「どうやったら売り上げが伸びるの?」といった考えるポイントをパターンとして落とし込み、誰でもできるようにしたものです。

要は、SCP理論を元に企業が現在完全競争にいるか独占状態にいるかを計るチェック診断みたいなものです。

当てはまるものが多いほど完全競争に近く、逆にないほど独占状態に近いといえます。

 

フォース1

潜在的な新規参入企業

参入障壁が低いと、既存企業が収益を上げても参入企業がそれを奪おうとする。

・新規産業が原材料を容易に入所できる

・新規産業が技術、ノウハウを容易に入手できる

・購入を決定する際、評判やブランドが重視されない

フォース2

 競合関係

小さな企業がひしめき合い、商品の差別化ができず価格競争するしかない企業は競合度が高いと言える。

・産業の成長率が低い

・企業間に目立ったコストの差が無い

・商品の差別化ができていない

フォース3

顧客の交渉力

顧客が自社商品から他社製品に乗り換えやすいほど、顧客の交渉力が高まるので収益性が低下する

・買い手が代替製品を見つけるのが容易

・買い手の産業の市場集中度が高い

・買い手が製品への需要価格変更への関心が高い

フォース4

売り手の交渉力

自社が、素材の提供者(サプライヤー)を選べない立場にいるとき、売り手の交渉力が高まり収益性が低下する。

サプライヤー業界の市場集中度が高い

サプライヤーの取引量に占める当該産業の製品の割合が少ない

フォース5

代替製品の存在

「紅茶にとってのコーヒー」など代替品が豊富な産業ほど収益性が低下する。

・市場に緊密な代替品がある

・重要性、緊急性が高くない

 

例えば規模の小さめの飲食店などを例にすると

・フォース1:開業に資格などがいらず極論自宅でも開業できる

・フォース2:できることが少なく当たり障りのないメニューになってしまう

・フォース3:「この店の味」などが作りにくく値段に関心が向く

・フォース4:材料の仕入れ先の選択肢が少なく大量購入しないためコストがかかる

・フォース5:飲食店が多くなんならスーパーのお惣菜などのほうが安い

となります。

逆に携帯ショップなどは当てはまる項目が少ないイメージがあるのではないでしょうか。

 

まとめ

企業が完全競争か独占状態にいるかはファイブフォースで診断できる。ということですね。

SCP理論の条件を深堀して具体的にパターン化して使いやすくしたものが「ファイブフォース」って認識いただければいいのかなと思います。

 

今回はざっくりファイブフォースについて書かせていただきました。読んでくださった方の知識になり、役に立てると嬉しいです。

 

超ざっくり!儲かる業界と儲からない業界の違い  ~SCP理論編~

なんで世の中、介護や教員、飲食店など需要あるのに儲けが少ない!

逆に外資や金融業界など需要がそこまであるのって?職種の方が儲けが多いですよね。

 

そんなふとした疑問をSCP理論を用いてめちゃくちゃザックリ解決していきたいと思います!

 

SCP理論とは

SCP理論(Structure-Conduct-Performance Theory)とはマイケル・ポーターさんが考えた

「構造的に儲かる業界と儲からない業界」を説明する理論です。

例えば、アメリカの航空業界は儲かりにくく、逆に医療業界は安定して儲かる。を説明できちゃうものですね。

 

儲かる業界、儲からない業界の違い

結論から言いますと、業界を独占できるか、ほぼ独占状態でいるものが儲かる業界

業界にライバルが多数存在し商品にほとんど差が無い、できないものが儲からない業界です。

 

儲からない業界

何となく直感的にわかるかと思いますが、どういうことかと説明しますと。

条件1:無数の小さな企業がいてどの企業も市場価格に影響できない。

条件2:その業界に参入、撤退する際コストがない。容易に商売が始められる。

条件3:提供する商品が他社製品と差別化がされていない。

条件4:商品を作る人材、技術が障害なく他社に移動できる

条件5:企業の完全な情報がほかの企業、顧客が得られることができる。

 

という「こんな業界現実にはあり得ない!」と思われるかもしれないけれど飲食業界は割と近い状態だったりします。……(昔の吉野家すき屋みたいな感じです)

このような状態を完全競争といいます。

この状態今回は条件1~3を用いて儲けようと考えると。

・企業は小さく市場の価格には影響できない(個人で値下げは可能)

・参入する際コストがかからない

・全企業同じ品質の製品

 

より多くの顧客を獲得することができれば儲けを出すことができます。

しかし商品が同じなので顧客は分散します。また業界が儲かっていれば参入にコストがかからないのでさらにライバルが増え、顧客が分散します。

こうなってくると自分の企業商品を値下げして顧客を獲得するしかないのですが、これを行いますと負けじと他社も値下げを始めて値引き競争が起こります。

こうなりますとどの企業も超過利益を得られず、必要最低限の利益しか上げられなくなります。……(牛丼業界で一時期話題になりましたね)

 

これが儲からない業界の特徴です。

 

儲かる業界

逆に儲かる業界とは

・企業が大きく市場価格に影響できる。ライバル企業が少ない。

・参入コストが高い。設備通しや専門技術が必要。

・商品が差別化されており、分散していない。

この状態を独占といいます。

独占状態だと、商品の生産、価格を企業に決定権があるため顧客の限界費用の価格で商品を販売することが可能です。独占禁止法があるのはこのような動きを抑制するためにあるんですね。

また、参入コストが高いためライバル企業が参入しづらく参入しても商品化差別化かつ顧客が分散していないので新規企業より古株企業の方が競争に有利なのでより独占状態を強めます。……(マイクロソフトやグーグルがこのような状態ですね)

 

まとめ

儲かる業界とは独占状態にいる業界。

儲からない業界は完全競争の状態の業界。ということですね。

 

現在社会人の皆々様の企業、業界はどちらの状態に近いでしょうか?ちなみに筆者の企業はそれはそれは完全競争の業界にいます;;悲しいですね。

 

でも諦めるのはまだ早いです!!

儲かる企業にするためには、商品を差別化し完全競争から独占状態に近づいていけばいいのです。

例えば、値引き戦争で衰弱していった吉野家はカルビ丼や熟成肉を使うなど顧客単価を上げる高級志向にシフトしたのに対しすき屋は期間ごとにメニュー開発を行う顧客の選択肢を増やす戦略をとり業績を持ち直したのは記憶に新しいのではないでしょうか。

 

今回はざっくりSCP理論について書かせていただきました。読んでくださった方の知識になり、役に立てると嬉しいです。